Mookuthi Amman (Tamil/2020)をオンラインで。
いやなかなかに楽しい時間を過ごせた。Kanchanaを思わせる騒々しいコメディーと、ナヤンターラの神々しさと、時事ネタを盛り込んだギャグ、アジャイ・ゴーシュ(最初の構想でハリハランだったという)の布袋様みたいなゆるキャラ感、それぞれがいい感じにミックスされてるし、ナーガルコーイルのむっとするような熱気(明らかにチェンナイのそれとは違う)合わさって、ビジュアルだけでも大いに楽しめた。欲を言えばナヤンの無双シーンがもうちょっとほしかった。中盤ではアンマンがティルパティのバーラージに対抗意識を燃やすところがあってウケたが、さすがに人気ナンバーワンの神様を悪役にできるわけがなく、その後にゴッドマンが登場し、大体先の読める展開に。「PK」を思わせる問答の果てに「神は皆の心の中にある」ときれいに〆た。出奔した父の回心と母の拒絶のシーンは「クイーン」か。ともかく、キンキラ神様装束でなくとも神としての存在感を出せるナヤンターラは大したもの。「Ammoru」のラムヤ・クリシュナンの鬼気の再現を追求することはせずに、神の威厳を表現した。