王と道化師たち(광대들: 풍문조작단、2019)をオンラインで。
韓国文化院の「韓国映画特別上映会」の第2回。前回の「世宗大王 星を追う者たち」が53分で接続不良で終わってしまい、ストレスが溜まっていた。道化師は賤民で奴婢であり、社会風刺をもっぱらとするものであるという設定(最初に登場するところでは詐欺団だが)。それが良民に取り立てられる代わりに不人気な王を讃えるための工作をせよと命じられる。広告代理店とイベントプランナーとエンジニアを兼ねたような仕事をする主人公。彼らが創意工夫して作る道具の中にはウォーキングマシンみたいなものまであって、史実ではないだろうが笑える。肝になるのは王の正当性を巡る問題で、これはいかにも儒教の伝統という感じ。一方で会盟の義という怪しげな儀式があり、これは国王をも拘束するだけの秘儀だというのが何とも言えない。