Master (Tamil/2021)を二日に分けて。二回目。
相変わらず字幕は脳を素通りしていく。そのうち日本語字幕で見られるようになるだろうというのもあって。チェンナイ/ナーガルコーイル問題はやや整理されたが、それにしても簡単に行き来してくれるよなあという感じ。特にアンドレやの移動。センチメンタルな「クッティ・ソング」以外のソングは高速ビートで素晴らしい。特にエンドロールのお囃子がいつまでも耳に残る。で、やっぱり印象的なのはヴィジャイの裸だった。おあれはマニュアルに沿って人工的に作られた無個性なムキムキではなく、個人の歴史の証言としての体だったと思う。もちろんしっかりとトレーニングをしているが、むやみと盛り上げればいいというものではなく、あくまでもアクションを美しく行うための肉体の造成の結果としての体なのだと思った。