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僕らは子どもだった/Tales from Our Childhood / Loralir Sadhukatha (Assamese/2018)をオンラインで。 

山形国際ドキュメンタリー映画祭の副産物としての「春の気配、火薬の匂い:インド北東部より」ドキュメンタリー特集の一本。アッサム統一独立戦線ULFAの30年の闘争がいかに同州に爪痕を残したかということを、詩的な映像によって描く。思わせぶりな長回しは普段は嫌いなのだが、陰影に富んだ風景描写は飽きさせないものがあった。アッサムの民族紛争と言えばボド・ムスリムばかりに目が行くが、こちらはアッサム人の独立派勢力と鎮圧のため派遣されたインド軍との戦いによって荒廃した人々の生を描く。現在の長閑そのものの景色の中での語りという点は「田畑が覚えている」と同じ。多くの人々はULFAに心情的な支持をしていたが、末尾に登場する若者の独白は、どちらの勢力も無辜の人を殺しまくったことを非難している。情勢が国軍有利になってくると、武装勢力の一部はミャンマーに逃れて挽回の時期を待つなどしていたこともサラリと語られていた。

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