秋のお話/An Autumn Fable/Duphang-ni Solo (Bodo/1997)をオンラインで。
山形国際ドキュメンタリー映画祭の副産物としての「春の気配、火薬の匂い:インド北東部より」ドキュメンタリー特集の一本。映画祭サイトには「ボド独立運動は武力に転じて泥沼化し、コミュニティは崩壊に瀕していた。それでも毎年秋になるとボドの村々の夜空の下で、音楽、歌、踊り、立ち回りの民俗劇が演じられる」とあるのだが、よほどの知識を持っていないと、パフォーマンスの外にある泥沼の社会状況は感じ取れない。画面には村芝居とそのリハーサル、復興に挺身する80歳のグル、サッカーに興じる少年たちの描写がほとんど。ただし、時おり壊れた橋とか、難民キャンプなどが映し出される。