晩夏(늦여름、2018)をオンラインで。
韓国文化院主催のオンライン「コリアン・シネマ・ウィーク2020」の3日目。これまでの二作の浮世離れ感と対極にある現代のロマンス(的な)作品。舞台が済州島であることはすぐに分かったけど、それ以上の詳しい地名が後から調べても分からない。劇中での言及をメモしておけばよかった。リゾートと言うよりは鄙びた漁村の風情のある海辺の集落にあるゲストハウスを舞台にした平凡な男女の物語。主要キャラクターのうちの女性3人が、いずれも韓国整形美女とは異なる個性的で地に足の着いた感じの容貌なのが新鮮。あ、そういう意味では男優もか。小さな片隅の人生にちょっとした波乱が起こりかけるが、3泊4日の最終日の日が沈むころには波も静まるというスケッチ的作品。済州島というのは、だっさい観光地というイメージばかり持っていたけど、少し厚みを持ったものとして見えてきた気がする。