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Jilla (Tamil/2014) をDVDで。 

4年ぶりぐらいに見返した。今になってみると、妹役の二ヴェーダや下働きのタンビ・ラーマイヤ、婦人警官のヴィディユラーマンなど、贅沢な配置だったことが分かる。いわゆるお館様美学を打ち立てた上で、そのお館様がヴィジャイに首を垂れるという構造。しかしここでのお館様というのが、暴力的なのはいいとしても、歴然と反社という風に描かれている(まあ、マドゥライ市内で各種の会社を経営していることになっているが)。伝統的な農本主義の世界での大地主としてのお館様とちょっと違うというところに租借しづらいものがある。それで正義感の強い警察官が赴任するといきなり呼び出して逮捕をちらつかせるというプロットは『ダラパティ』と同じか。しかしどちらの場合も妻子はごく普通に家庭生活を営んでいて、極妻・極娘という自己認識がなさそうなところが不思議。ダンスが潤沢に配されているが、きっつい顔のアイテムお姉さん2人を配したソングなどに時代を感じる。太秦のロケではバックに日本人の女性だけを写すのが分かりやすい。歌詞はカンダンギ・サリーを歌いながら、画面にはそれが全く登場しないのが凄い。

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