Maari (Tamil - 2015)をYTで。
公開当時はさして惹かれることもなかったのを見る気になったのは、気になるスターがひしめくパート2がどうしても見たいから。ポスターのビジュアルから大体どんな作品か予想はついてたけど、これほどに予想通りだったとは。続編が作られるほどヒットした映画のはずが、レビューは概ね渋い。いやもう、電飾を背景にしたダヌシュがじゃらじゃら金鎖でふんぞり返るだけで充分ではないか。そして丸いグラサンから醸し出されるペーソスと諧謔。敵役のマイム・ゴーピはいかにもだが小物感が漂う。もう一人の悪徳警部もまた締まりのない感じの小悪人で、劇的緊張感は欠けるがリアリティはあるかなと思って眺めてたら、後から調べてヴィジャイ・イェースダースの若様だと知って吃驚。ダヌシュが演じるのはトリプリケーンの下町でみかじめ料をとって暮らしてる地回り。Happy-Go-Luckyに登場して、多少は浮き沈みはあっても最後までHGLを通す。いつ後ろからドスンとやられるかとかそういう緊張感は全くないのがいい。鳩舎がある屋上からはワーラージャー・モスクがいつも見えていて、撮影場所まで特定できそうだ。