『バーフバリ』二部作とミソジニー批判について思うこと。
この問題を巡って、ともかく昨今の日本の一般ファンのフェミニズム的意識の高まりを見せつけられ、自分のアップデート不足を思い知らされてる。ともかく第一部の評判が悪い。日本ほどハッキリとしてはいないものの、公開時現地でも物申す若い女性がいたのを記憶している。テルグ映画のミソジニーは宿痾ともいうべきもので、2020年の現在も酷いものだが、おそらくラージャマウリと脚本家は第一部の後に批判を受け若干の軌道修正をしたのではないかと勝手に想像する。そこで偉大な父がセクハラ野郎の首をハネるエピソードを入れたのではないか。前の世代の方が進んでるというのはどうしようもない弱点だけど。しかし「指ではなく首だ」というあれにしても、セクハラを罰したのではなく、下人が貴人に手をかけたことへの罰とも取れるのではないか。むしろその方が神話らしさが出る。結局意図したものは何だったのか、仮に当人を捕まえて尋ねることができたとしても、まずぶっちゃけた返答はないと思うが。