Kolaiyuthir Kaalam (Tamil/2019)をNTFLXで。英語字幕付き。
大仕事を終え何かリラックスできるものを探したのにナヤンにつられてこれを見てしまい、しくじった。アメリカの有名なスラッシャー映画(このジャンル名を初めて知った)のリメイクとのことで、まあそうだろうなと思った。監督がチャクリ・トレティと後から知り頭を抱えた。A Wednesdayのなまくらリメイクを撮った奴じゃん。舞台がサセックスの古い城館という時点でリアリズムとは無縁だということはわかるが、それはリメイクとしてのローカライズの手間さえ省いたということでもある。これに比べるとファハド主演のVarathanは魂のこもったものだった。トレティ監督の欠点は、感情の綾が構成するドラマをうまく作れないところにあるか。ラストシーンなど、単に観客を驚かせたいがためだけのどんでん返しで、意味がほぼない。雇い主が死んでしまったのにまだ仕事を果たそうとする請負いキラーなんているか?そもそもヒロインが何したい人なのか。ブーミカはすっかりオバさんの顔になった。懐中電灯モードのスマホを口に咥えたナヤンはそれでも美しかった。