The Man Who Knew Infinity (English/2015)をNTFLXで。
邦題は『奇蹟がくれた数式』。例によって日本語字幕は良くない。デーヴ・パテールがタミル・バラモンの天才数学者なんてミスキャストもいいとこだろと思ってたけど、悪くなかった。妻役と母役にはあまり感心できず。イギリス人の俳優たちは皆ラーマーヌジャンのことをラーマヌージャンと呼んでたように思えた。「誰かに発見されるのを待ってただそこに自らある真理と、直観(女神の導きと表現される)によってそこに辿り着いてしまい、後から人々が追い付くのをもどかしく待つ天才」というのがとてもシンプルに美しく描かれていたと思う。しかし、本作中の描写が本当だとすれば、天才を夭逝させたのは間違いなく英国の不味い(味的にも、浄性の面でも)飯だと確信してしまう。同窓のインド人(ベンガル人)や医師として現れるインド人が気になった。英国での暮らしの苦難とゆっくりと育まれるハーディーとの友情が丁寧に描かれる一方、インドでの生い立ちや家庭生活などはおざなりで不満が残る。やはりタミル語の伝記映画Ramanujanを見なければという気になった。