Periyar (Tamil - 2007)をErosNowで。
3日がかりで2時間48分を何とか見た。でもウィキペディアには3時間8分と書いてあるがどうなってるのか。カルナーニディの政権下でDMKが資金を出して作られたプロパガンダ映画。教科書みたいに細かいエピソードを数珠つなぎにした構成で見通すのは辛いし、既に皆が知っているという前提で付帯説明なしに現れるシーンが多すぎる。それでも老齢に至ったペリヤールを演じるサティヤラージは鬼気迫っていて、目が離せない。メイクの技術も秀逸。勝手に幼な妻だと思い込んでいたマニヤンマーイは、実は30歳の成熟した女性で、教祖に付き従う信徒のようなものだったというのは初めて知った。彼女と共にペリヤールがダリトの家で饗応を受けるシーンは特筆もの。心には理想が掲げられていても吐き気には勝てないという身も蓋もない現実が示される。これは実際にあったことなのか。また、ごく若い時点で、おどけ者のバラモンと組んで無神論を歌と踊りで説法するシーンも気になった。ダリトに対して「都市や外国に出て身分を隠して別の仕事をせよ」とアジるシーンはナイーブ過ぎだと思ったがどうなのだろう。