Vada Chennai (Tamil/2018) をDVDで。
なんと二部作前提だったか、予備知識なく見て驚愕。細かいあれこれを消化するには少し時間がかかりそうだけど、ヴェトリマーラン印がくっきり刻印されたギャングもの。ただし、前作Visaaranaiでのような釘付けにするインテンシブさ(主演俳優が撮了後もしばらくハングオーバーから抜けられなかったというあれ)はなかった。Subramaniyapuramのように始まり、途中からKaalaのようになるのが若干不可解。90年代のスラムの大親分を演じる見慣れない俳優がアミール・スルタンだと後から知りビックリ。タイトル通り北チェンナイの漁村(実際には密輸業に転換)のバイオレントな年代記。ご丁寧に各エピソードには西暦年号が表示され、しかもそれが(例えばMGRの死のような)重大事件とリンクしている。にもかかわらず時系列は分かりにくくて、紙に書いて表にしたくなる。さっき獄中にいた人間がなんで娑婆にいるのか?みたいな混乱。しかし最初の方のハルタルからの電器店略奪のシーンはキツい。アンドレア・ジェレミヤーのまさかの鉄火女役は衝撃で、そこから引き込まれた。