Aami (Malayalam - 2018)をDVDで。二回目。
最初に見た時はえらく評価してたな、自分。二度目の鑑賞はかなりかったるかった。カマラの生涯のシャレにならない部分を暗示だけであっさり流し、夫ダースのメンヘラをきちんと描かなかった。観客のほとんどは、既にインプットされているカマラの伝記的事実で補いながら見ることになるのだが、そうした作業を当て込んで、映像はただ蝶よ花よと、カマル監督らしい柔弱さが溢れていた。カマラの著作から想を得た詩的なスケッチと言い張ることもできたとは思うが、そういうものだとすると、詩的な飛躍が足りなくて俗っぽい夫婦唱和譚になってしまっている。しかし160分は不思議と長さを感じないのは確か。
https://eigadon.net/@PeriploEiga/13233407