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Kaappaan (Tamil,2019) をイオンシネマ市川妙典で。 

KVアーナンド監督作とのことで前評判は高かったけど、公開後ボコボコに。まあそれはわかる。KVは娯楽と社会正義との匙加減が絶妙で、さわやかで気持ちいい作品を作る人と思っていたけど、キャンバスを州政治から国家レベルに広げたせいでバランスを失った。ソングは全部が心ここに在らず感。デリーとTN州との距離感が無茶。スーリヤを農民の味方にするためにわざわざ農民に設定する必要はなかったはず。デリーのシークレットサービスとTNの有機農法百姓とは両立するとは思えん。クライマックスでのセキュリティチェックのムラとかも杜撰。00年代の有望な若手監督がこんなにも早く擦り切れてしまうとは。監督の寿命はスター俳優よりずっと短い。同時に、00年代のヴィジャヤカーント映画なら、こんなもんだろと言って観てただろう自分自身の不寛容化にも驚き。唯一斬新だったのは、新婚のアーリヤとサイェーシャを両方引っ張ってきて嫁の方をヒロインにしてスーリヤとイチャイチャさせたことぐらい。PM役ラルさんのネルージャケット案件として格納し、後は忘れていいような気がする。

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