Hindi Medium (Hindi - 2017)を試写で。
邦題は『ヒンディー・ミディアム』。字幕にいくつか不満。CMを州知事としていた。Hindi Teacherを国語教師としていた。どちらも、日本の観客にとっての理解しやすさを優先した意訳と言ってしまえるのかどうか分からない。「ヒンディー・ミディアム」の意味が明示されないのも問題。あと、ポスターデザインでHindi Midiumを示すのにஅだのறைの左側だの(あとテルグ語のబみたいなのもあった)、どう見てもタミル語でしかないものを洒落たつもりで使っているの、かなりイタい。よりによってHindiという語にこれを持ってきたのは、高度な皮肉にも見えて何ともいえない。ストーリーは、インド映画では時にある、「コテコテのユーモアでひとしきり笑かした後に、しみじみと考えさせる」フォーマットだけど日本人には強烈すぎて気持ちよく笑えない、というスタイルのコメディー。主人公の犯す不正が重篤すぎて、後から反省したところで許されるものなのかという、いつものあの感じ。これをあははと笑っていい映画じゃと他人に勧められるのは、血中インド人濃度がかなり高い人。