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Maharshi (Telugu―2019)を川口スキップシティで。 

プレビューのために読んだ現地レビューがあまりに酷すぎたので(しかし初動の売り上げは大変に好調らしい)用心しながら臨んだ。しかし虚心に見ればまあ平均作ではあるのだ。常のごとく、神掛かったアクション、ミニスカのヒロイン、住宅展示場みたいな生活感のない豪邸、白人の旦那方を従えた富と権力の誇示、獣糞の匂いのしない田園、コテコテのダンスなどなどが散りばめられたクリシェのストーリー。年季の入った印度映画ファンなので、偉大なるマンネリに文句をつけるような青臭いことはしない。ただ、そのクリシェの中に息をのむような興奮の瞬間がほとんど感じられず、超低速で粛々と物事が進むのを見せられているだけで、やはりちょっと辛かった。GAFAに匹敵するIT企業のCEO室をド田舎の農村に置くというのは目の覚めるようなアイディアだけど(多分この部分のためにストーリー構築がされたのだと思う)、IT企業なんだから会議はオンラインですりゃいいじゃん突込みはあろう。ただそれが映画的には必要だったのは分かる。一方、収入の9割を村に寄付というのはちょっと違うと思った。

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