Padmaavat (Hindi - 2018)を試写で。
邦題は『パドマーワト 女神誕生』。昨年に英語字幕付きで見た際にはかなり怒ってたな、自分。しかし興行師視線で見るならば、分かりやすい豪華絢爛に目が眩む体験が提供できる本作は、カタい牌と言えるだろう。歴史の視点を入れると、ジョーハル賛美はやはりまずいと思う。例えば、あれほどの集団自死ではなかったとしても、同様のことは戦国時代などにあったと思うが、日本映画がそれを賛美の切り口で描けるかどうか。むしろ原作となった文学作品のように、あくまでも三角関係のファンタジーとして突き詰めれば、あれはありかなという気もする。それから作中ではアラーウッディーンの鬼畜ぶりがこれでもかと描かれるが、衆道に関してだけは奴隷の一方的な片思いとしてスルーしているところが、インド大衆映画の限界という感じ。ラタン・シンが始終陰気臭い感じなのはなぜなのか。字幕にはところどころ不満あり。特に第一夫人と第二夫人への呼びかけに使い分けがなくて、あれでは第一夫人が誰の奥さんなのか分からずに終わる観客もいるのじゃないかという感じ。
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