Awe! (Telugu - 2018)をオンラインで。
ずっと気になってたニューウェーブ作品を串挿して鑑賞。最初はお洒落な都市生活の断片のオムニバスかと思わせ、次には中二っぽいファンタジーに飛び、暗黒街もちょっと出てきて、ホラー風味が加わる。この辺りで各断片がなにやら繋がっていることが分かって来て、それを繋ぐのが女性に対する暴力とか、LGBTへの偏見などなど、社会問題であると察せられる。そしてクリシュナ神話、シヴァ・パールヴァティ神話からの縦横な引用による形而上的世界。しかし全体として、何が言いたいのかはよく分からない。だけど、通俗娯楽映画でよく見知った面々(必ずしもスターとは言えないが)が思わせぶりなあれこれをやってくれるので楽しいし飽きない。最初と最後をきっちり締めるカージャルは薄メークで余裕の女王ぶり。ニティヤのレズビアンぶりは上手すぎ。レジーナのボディーペインティングしたヤク中ぶりも保守的なタミル娘には見えない本格派。作中でタイムトラベルを繰り返す人物の、どうしても止められなかった両親の死とは何だったのか、それだけがちょっと気になる。吹き替えのナーニとラヴィテージャが豪華。