Kumbalangi Nights(Malayalam - 2019)をGalaxy Paradiseで。
認証画面に英語字幕とあるのに字幕なし。事前に現地レビューを読みまくったので筋はほとんど頭に入ってたし、解釈までもが事前に分かってしまっていたのが残念。そんなハンデはあっても、ただもう美しい映画体験だった。カメラのシャイジュ・カリヤドの勝利。大自然の中にありながら小汚いあの半端な感じ、そんな景色を例えようもなく美しく撮る。例えば投げ網の場面の美しさ。演技賞はやはりファハドだが、大げさなBGMは不要だったのではないか。理容師の設定は意外だったが、仕事柄完璧なグルーミングをしてるのに、体型や着衣も含め全体としてどこかちぐはぐで不気味という役作り。初期のファハドの悪役キャラは神経質な奴というのが多かったように思うけど、本作ではある種のインド人にありがちな鈍感の塊。微かに潤んだ目で上から見下ろす余裕の笑みがその鈍感さを際立たせる。シェイン・二ガムはここにきて開花。NPCBあたりでは何とも思ってなかったのに、こうして最前列に出てくると確かにいい男。だけど筋トレとか全く考えてないのが好もしい。