Tik Tik Tik (Tamil - 2018)を機内上映で。
ジャヤム・ラヴィはThani Oruvanでいきなり開花してセクシーな奴っていう扱いになったようなんだけど、あれは脚本と演出の良さによる底上げなんじゃないかという疑念は常にある。本作でも、油断すると顔を覗かせる昔の垢抜けなさ、大味などん臭さが所々で感じられた。チェンナイ周辺に向かって飛来する巨大隕石(だっけ?)が直撃すると数千万人の死者を出すことになるので、それを核ミサイルで粉砕した上で軌道を変えさせる必要があるのだが、色々あってインド保有の核は使えない(何でだっけ?)ので、某国が不法に宇宙空間に秘匿する核を奪って使うという奇想天外作戦。その某国ってのがセリフに出るたびに音消しされてんだけど、ビジュアルでは五星紅旗がそのまま出てくるわ、ちうごくって漢字で書いてあるわで大笑い。その盗みをさせるために、民間人のマジシャン、それも犯罪者を宇宙飛行士として一から訓練するという壮大さ。敵役の中国人俳優は悪くなかった。綺麗なお姉さんも出てきたけど恋愛沙汰を盛り込まないところが潔くて良かった。まあ、おバカ宇宙映画の系譜に連なるものか。