ジョン・ウィック チャプター2
一本完結型の映画ならば、弾丸を一発食らわせてエンドクレジットに移行していいものの、ストーリーの落とし前を生真面目に行う。ハッタリが効きまくった殺し屋世界の設定からして後始末は必須で、設定に囚われて自由が効かない面も感じるが、主人公に対する突き放し方が面白い。最近観た『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のようなシリーズ物の最新作においてキャラを大事にし過ぎ、所轄キャラ萌え的なアプローチとか、過去話を足して設定を増やして溺愛する傾向と比べると、ジョン・ウィックは世界観設定と対立して人物を厳しく突き放す。二本の映画を連続で観て、どちらも続編物なのだが、アプローチが違うと感じて勝手に比べる。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』→新しい小道具を設定して、キャラを呪いから解いて自由にする。
『ジョン・ウィック チャプター2』→呪いを強引にルールを破って解くが、世界観設定から追われ戦う。
この対比は甘いと思いながら、然しパイレーツに関しては再度呪いと直面しそうでもあるからね。まぁ、どういった続編になるか主題も分からないしコレでいいや。