『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
やはりヒーローと対峙するヴィランの存在を際立つようにしないといけないっていうのは分かる。だが、アクの強いキャラを演出して作り出すのに時間を掛け過ぎている。このヴィランのエピソードを挟み込む事で物語がなかなか真っ直ぐに進まない
物語を停滞させるようなヴィランとは言えるが、実は一番光っている。急に現るオカマちゃんとカーセックスしてからの銃撃戦が最もスリリング。主人公のエピソードを掘り下げてヒーロー誕生譚に集中すれば良いと思うが、今作はヴィラン周りが愉快だったりして複雑。
分かりやすいヒーロー活躍を描く胸熱なシーンを外さないのは良いが、どうも挟み込むタイミングが上手いと思えず。なんだか今思い出したかのように差し込まれる。まぁ、シチュエーションは悪くないし、主人公が何処か遠くへ行こうとする所から、振り返って駆けつけるのは良い。