『夜明け告げるルーのうた』まず湯浅政明なのだから面白いと言える。但し物語が駆け足どころかホップ・ステップ・ジャンプのし過ぎで、雑に思われても仕方無し。然し、人魚に託した寓意性が重くて、オブラートにかなりデフォルメされてるが、死の匂いを幾つも漂わせるのが重要。クライマックスは胸熱系。
あの世とこの世、死者と生者を取り扱っていて、ここら辺は暗喩になっている。台詞で分かりやすく明示しないので、クライマックスとかバカバカしい物語に見えかねない。でもクライマックスが水害という点や、取り残された保健所に注目して欲しい。やはり311と重なったりして、そっち方面として観れたりもする。
ルーがカワユス