ミンナのウタ ※猫殺害匂わせアリ
LDHのプロモーションシリーズこと、HiGH&LOWおよびPRINCE OF LEGENDにて顔と名前をなんとなく覚えたGENERATIONSのメンバーが本人役で怪異に見舞われる、夏のアイドルJホラー映画。
安心の映倫Gを目指して、あからさまな裂傷・ゴア描写は避けた上で、凄惨な自殺・殺害を打ち出している。胎児・妊婦へのサウンドアタックは、生理的嫌悪を及ぼして良かった。
万人が楽しんで怖がれる商業Jホラーとして及第点だと感じるものの、ビデオ版劇場版呪怨のあらすじやショック描写、特に現場となった家で過去を幻視し、怪異の本丸と邂逅する流れは、呪怨としか言いようがなかった。生前から危険な思想の持ち主が死後怪異となる点も、電波ノート記述の点から寄せている。
報酬をもらえる解決のリミットカウントダウンはリングであるし、虐げられたと思われた者が実は虐げていた流れは着信アリを想起させる。
正直、ここまで呪怨の内容で新作を作っていいのか…?と不安にかられながらの鑑賞だった。
せっかくアイドルに祟ったのだから、ライブ会場で彼らに呪いを電波させ、阿鼻叫喚の観客が見たかった…