FRANKを観た。正直あんま好きではなかった。バンドやってれば何人かはいる「あ、こういう狙った音楽やってる人ね」て程度の感想だったけど、そのありがちなシナリオだっただけに身近に起こり得る話だったから後味の悪さはすごかった。ただ他のブログにも書かれてたけど確かにどことなくカフカを彷彿とさせる話だった。マルクス的な視点で見ると抑圧された主人公のジョンはさも自分がバンドに携わっているかの様に振舞っているけど、あくまでも欠員を埋める要員だっただけで、環境への同一化の過程で「自分」が失われていくという点はまさに「疎外」そのものだった。