マンダロリアン シーズン2
1話
一話目ということもあり、往年のスターウォーズファンサービスが行き届いた回だった。アメリカ人はいつになってもでかいものが好きだよなぁ・・・。
その代わり、ベイビーヨーダたんの見せ場は少なかったな〜。ヨーダたんが痰壷みたいな壺に隠れるシーンがあるんやけど、猫みたいで超キャワイィ・・・!あ、でも痰壷じゃないん?それwwwむしろ壺ですらないのかも知れない。
さてさてこの先どうなることやら。
ところで、マンダロリアンの元ネタとも言われる子連れ狼シリーズ。若山富三郎が主演する映画シリーズは、今の時代に観ても超面白いのであった。3作目だったかな(4作目だったかも)?冒頭からおっぱいデデーン!の血がブシュー!ラストはランボー。そうです。実はスタローンより先にランボーしてたんですよ。
座頭市 喧嘩太鼓
本作は雰囲気暗めのシリアス調の作品だった。市だけでなく、各キャラクターが各々の影の側面を持っていた。
本作が冬に公開された作品だからっていうのもあるのかな。今まで観てる感じだと、夏の作品は明るめの、冬の作品は暗めのものが多い印象。作品の雰囲気が季節によって変わるというのもまた一興。座頭市は日本の自然がよく描けているということだと思う。市が歩く日本の草原や山の風景を見ているとどこかホッとする。
本作では、暗闇での斬り合いの時に照明が画面に映り込んでいたり(もちろん意図的に)、最後の決闘でいきなり太鼓がドドンガドンと鳴り出したり、目が見えないはずの市が斬った相手を頭の中で思い出す描写があったり、不思議な映像がいくつかあった。1968年の作品。座頭市にもサイケデリック表現の流れが来たということなのかもしれぬ。
座頭市 果たし状
安定の座頭市だった。面白い。期待を裏切らない。
勝新太郎が道を歩いているところから始まり、村に着き、ヤクザと色々あって、最後は勝新太郎が悪い奴をぶった切って終わる(笑)。
今回は若干の西部劇テイストが入っています。そして勝新太郎が歌います。「どこでぇぇぇぇ果てようぉぉうとぉぉぉぉ。誰がぁぁぁ泣ぁぁぁぁくぅぅぅぅ。知らぬぅぅぅ他国のぉぉぉぉ蝉がぁぁぁぁ鳴くぅぅぅぅ」
座頭市の魅力は、そのダメダメオーラからのギャップ萌えに尽きる。
勝新太郎の風貌たるや、髭面の坊主頭にボロボロの布切れを着た、腹のつき出た小太り猫背の中年のおっさん。杖を突きながらのヨタヨタ歩きで、今にもずっこけそう。虫も殺さない優しい性格だ。
本性は最強の殺人マシン。その洗練された殺陣は美しく力強い。虫を殺すときのような涼しい顔で、ただひたすらに斬る斬るkill!
ギャップ萌えだ。
山。河。山林。真夏の青空の下。聞こえるのは蝉の音。背の高い草が生茂る草原の中を突っ切る一本道。
一本道を汗だくの勝新太郎が歩いているというだけで、ご飯が100杯は食えます。
最後におっさんがスゲー怒るらしい(ネタバレ)
https://www.youtube.com/watch?v=PcGhqty1X1o
ディズニープラス 依存症
ディズニープラス 依存症になったのでスター・ウォーズ観まくってるんだが、ジェダイとは何か?が最もよくわかるのは、やはり帝国の逆襲のヨーダとルークの対話シーンだと思う。
スターウォーズを観まくった(クローン・ウォーズと反乱者たちを含めて)おかげで、帝国の逆襲により深みが出た。
あと、シスとジェダイの対比が面白いんだよね。この対比がこの世界の上手い比喩になっている。よく考えられているなぁ、と思う今日この頃。
シスは合理的。物事や未来を所有したい(現在をアップデートしたい)。シス による秩序を重んじる。
対するジェダイは伝統的。物事や未来を所有しない(現在を受け入れる)。自然の秩序を重んじる。
シスの方が現代(西洋)思想っぽいんだよね。って考えると、現代の偉い人(IT社長とか)てみんなシスじゃんwwwってことになる。
ジェダイは土着の信仰っぽい。
シスが西洋の比喩で、ジェダイは西洋が潰されている土着の民が比喩なのか?みたいな。
資本主義社会ってシスの思想なんだよなwww。
てゆーか、ジャーナリズムは命がけだ。昔のことであるとはいえ、証言者も命がけ。でもだからこそ意味がある。
ジャーナリストから提供される情報の価値は、そのジャーナリストがかけているものの重さに比例するのかもしれない。
なぜ彼らが命をかける必要があるのか?彼らにそこまでの責任を負わせる必要はあるのか?もし自分がジャーナリストだった場合、命をかけられるのか?
ジャーナリストとは民の知る権利を代弁している存在だからだ。だからこそ「自分の命が惜しい」からといって保身に走り、出すべき情報を出さないことは許されない。
今述べたことは極論であると思うが、本来のジャーナリズムが負うべき責任であることに変わりはない。
なんて、外野の俺はいくらでも好きなことが言える。実際、命をかけるという行為は並大抵のことではないよな。
ちなみに、史実に忠実とか言われてますが、忠実なのはミッドウェイ海戦の推移だけです。
人物描写はかなり怪しい部分があります。山本五十六とか南雲中将の人物像についてはかなり脚色してるように見えます(何が正しいかは分かりませんが、俺が伝え聞いている五十六像とは全然違うし、明らかに南雲は、物語を盛り上げるためのヒール役に仕立て上げられていた)。
TENET について
(2)複雑なストーリー
眠くなる最大の要因はストーリーが分からないというところだ。本作はスパイアクション映画のテイストが強い。スパイアクション映画を楽しむためには、観客はある程度ストーリーを読み解いていくことを要求される。本作はストーリーを説明する気がないようだ。会話シーンは結構多いのに、内容がほとんど分からない(字幕だから分からないのか?は定かではないが・・・)。てゆーかぶっちゃけ会話シーンがつまらない。「インセプション」では辛うじて分かったんだけど・・・。本作はダメだった。アクションのテイストが強い映画でストーリーが分からないというのは最悪で、もうキャラクターがどうなろうとどうでも良くなる。
(3)単調なアクションシーン
アクションテイストの強い映画にも関わらず、アクションシーンがつまらない。まぁでも「つまらない」という以上のことは言えないんですけどね。とにかく眠かった。
とにかく、俺的には楽しめなかった。
TENET について
(1)構造的な欠陥
ノーランといえば実写映像による体験型映画が凄いということで有名だ。しかしながら、本作ではその実写映像が活かしきれていない。本作のストーリーはかなりアップテンポで進む。アップテンポな映画では、実写の重量感のある映像の良さがあまり伝わらない。本作は「これぞ実写!」呼べるようなシーンがなかった。そもそも「アップテンポ」と「体験型映画」の食い合わせの悪さ、構造的な欠陥に問題があるように思う。或いは、ノーランの力量不足か。或いは、そこがチャレンジングな点だったのか。
TENET について
あまり肯定的な感想ではないので全公開はしない。
まず俺の感想であるが、ぶっちゃけ眠かった。
この映画が「失敗」だとは言わない(長期的な視点に立てば、今やっていることの何が成功で何が失敗か?は誰にもわからないのだ。)。しかしなぜ眠かったか?の理由は、後付けであるが述べることはできると思う。
これから本作を貶すことになるが、それでも本作を観ることに意味はあると思う。皆さんの感想も聞きたいので、是非映画館に足を運んで観ていただきたい。