確かに。映画の構造が、観客が暴力を肯定するように仕向けるものだった気がする。時計仕掛けのオレンジやダークナイトに繋がるところがある。
かつ社会派映画だから、ある意味ホラー映画よりも怖いですよ。中流が下流に落ちていく過程で起こりそうだな〜と。
映画の冒頭で「金は人の背筋をピッと伸ばす」みたいなセリフがあったけど、まさにこれを著している。これって実は凄い恐怖なんですよね。何故なら、現実は「人は金がなければ背筋がピッと伸ばせない」ということだから。
コロナ騒動にも繋がるところがあり、まさにタイムリーな恐怖来たな、と思います。
僕らは普段は目に見えない社会インフラに依存しきってるから、そのインフラがちゃんと機能しないときに凄まじいカオスが起こる。今回のコロナ騒動は、普段は見えない社会インフラを目に見える形にしてくれた。ある意味、良かったのかもしれない。色々学べた。
恐るべき問題は、先進国の社会インフラはその国経済力によって支えられているという点なんだよね。だから、国が沈めばインフラが沈み、カオスが訪れる。
「金は社会インフラを整える」現実は「社会インフラは金がなければ成り立たない」
パラサイト(ネタバレ注意)3
@tacchan 格差問題とは本当に難しい。。。
実は、格差は世界的には小さくなっている。例えば、世界的に見るとアフリカの最貧国の賃金と日本の中流階級の賃金の差は小さくなっている。
これもよくある話ですが、戦後、日本は資本主義社会において、運良く国内の中流階級がぶ厚くなることができた。今を生きる僕らは、それが普通なんだと思い込んでいる。しかし実は、我々は途上国の低賃金労働や、戦争に寄生することで、自国の繁栄を維持できていただけに過ぎない。つまり、資本主義とは、外国の貧しい人たちの犠牲の上に成りたっているに過ぎない。
この資本主義は本当に良いものだと言えるだろうか?そして今後も存続できるだろうか?グローバル化が明らかにしたことは、資本主義の不都合な真実、つめり、資本主義は格差が生まれることを前提に成り立っているというとだ。これまで先進国が途上国押し付けていたツケを、我々は支払う覚悟があるのだろうか?
その覚悟があるというのなら、資本主義を支持するがよかろう。その覚悟がないのならば、資本主義を礼賛することは許されない。それが道理というものだ。
パラサイトのあの主人公の家族は
@yhlee 敬語に関しては、一緒に観た友達との間で疑問になってましたが、本当なんですね・・・。
パラサイト(ネタバレ注意)3
@yhlee 自分もパラサイトを観た後で、色んな人の解説を聞いてわかりました。あれ本当の話だったんですね・・・汗。知りませんでした。それを知ってから観ると、改めて、ポン・ジュノ凄いと思います。社会的なメッセージで塗り固めずに、きちんとエンターテインメントに仕上げてるところが凄いです。
https://www.youtube.com/watch?v=15Frij6LseY&feature=youtu.be&t=2310
> 世界が日本を市場として見なくなる
クローンウォーズ シーズン7がいま観れない。そもそも、ディズニープラスという動画配信サービスが、いつ日本に来るのかわからない。もしかすると、ディズニーはもはや、日本を有力な市場として見てない可能性がある。
最近、ウィキペディアの日本語版が世界から遅れを取ってる感がすごくあって(新しい科学技術用語とかも、日本語だけなかったりする。英語、中国語、フランス語はある・・・。)、日本の後進国化は着々と進んでいる・・・。
パラサイト(ネタバレ注意)3
あと、IT社長の豪邸が良い。よく見つけてきたなこの家!って感じ。何もかも豪勢なんだけど、息苦しいコンクリの監獄にしか見えなかった笑。最後、半地下の家族が半地下の家に戻ったとき、ほっとしましたよ。狭い家でも良い。家族一同一緒に飯を食う。こっちの方が良いよね。多分、俺は半地下側の人間なんだろう。大豪邸も高層マンションも、全然良いと思えないんだよな・・・。よくあんな監獄みてーなところに住みたいと思うよ。もし俺が金持ちになっても、家が欲しいとは微塵も思わない。昔から家や車を欲しがる奴の精神構造が全然わからなかった。否、この映画がそう思わせてるだけなんだろうか。。。頭に来て人を刺すことがないように気をつけなくては笑(ネタバレ)。
パラサイト(ネタバレ注意)2
IT社長が、いかにも成金社長って感じで撮られていて品格も学も思想も何もなく、あるのは金だけ。生きてて楽しいのかな?と思ってしまうぐらい空虚。多分ITに関しては秀才なんだろうけど・・・人間的にはすげー薄っぺらい。半地下の家族の息子が庭でパーティしてる金持ち連中を見て「僕にとってこの家は似合ってるのだろうか?」と問いかけるシーンが印象的。僕ならこう答える・・・全然似合ってない笑。金持ちと半地下とは、相入れない別世界。もちろん、そのように描かれてるだけなんだけど(IT社長も会社では良い奴かもしれないし、結構子供から好かれていて良い父親してた)、この辺りの描き方が上手い。本作が社会派映画としての優秀と言われる所以なんでしょう。
パラサイト(ネタバレ注意)1
最初はコメディ。下町の人情喜劇みたいにのほほんとしてる。でもだんだん、ほんの少しずつ現実の闇を見せてくる。一旦どん底に沈んでからの、あのクライマックス!グサグサっと!溜まったフラストレーションを一気に爆発させる!「桐島部活辞めるってよ」みたいでした。そういう映画だったのね。正直よくやった!と思いましたよ。だからこの映画は凄い。
ちょいちょいサスペンス入れてきたり、会話シーンは割と長回しで撮ってるから観ていて飽きない。ポン・ジュノ監督は映画撮るの上手いと思った。
あと、金持ちと貧乏の二極化の構図の描き方が上手かった。さすが。IT社長の家族と半地下の家族は、まさに水と油。全然合わないんだよね笑。まるで、貧富の二極化を象徴しているかのよう。