ある少年の告白
Amazon primeにあったので観た。面白かった。アメリカのキリスト教をバックボーンとした同性愛矯正施設を体験できます。最後は無難にハッピーエンドで着地してます。矯正施設の様子が「フルメタル・ジャケット」っぽいので、すごく嫌な感じがする(褒めてます)。
映画の感想は↑で終わり。あとは色々思うことを書くwww。
青春の衝動は生物の本能だ。理性と本能どっちが勝つ?本能に決まってる。だからそれを潰しちゃダメ。潰された人は不幸になるぞ!その証拠に童貞をこじらせてる奴を見てみろ!
日本の教育ママよ。子供に対してセックスが汚いものであると教えちゃダメだ。セックスは気持ち良いものだと教えるべきである!!!
そう思うと日本の子を持つ親に観て欲しい映画ですなwww。
本能に身を任せてその身を滅ぼしている反面教師の話はよく聞きます。しかし今の時代に本当に必要なのは、理性で本能を抑えつけて死んだように生きてる反面教師の話ではないでしょうか?
・・・反面教師というか、僕やあなたもそうですよね?みーんなゾンビじゃないですか?www
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00010000-yomt-soci
やめろーーーー。愚行。愚行でしかない。おいWHO。日本の自主規制みたいなことするんじゃねぇよ
> 若者の自殺をいかに食い止め、減らしていくか
自殺シーン減らせば、自殺者数が減ると思ってんのかね???何その小学生でも考えられるようなロジックwww。幼稚だ。WHOの職員て、学歴高いんじゃなかったっけ???アホなの???
プライベートウォー(2)
映画の中では、メリー・コルビンの元夫が凄く糞悪い男として描かれている(結構脚色したんちゃうかな?)。このクソ男、彼女への共感も尊敬も全くない。彼女から浮気のことを問われると、「お前が戦場から帰ってこないから、僕ちゃん寂しいから、他に女作って当然だろ!」みたいなこと言い出す始末。クソでしょ?www。それだけじゃなくて、彼女が「子供を作りたい」と伝えると、このクソ男は「お前、むかし流産してるし、もう歳だから無理」みたいなことを平気で言い出す。うーん。虫も殺さないような顔して、よくそんな残酷なこと言えるね。てゆーか・・・こいつアホなの?
この映画、ロンドンと戦場のシーンが交互に繰り返される。明らかに、ロンドンと戦場の人間を対比してる。製作者の意図は「戦場にいる奴らも酷いけどさ。ロンドンにいるヒルのような奴らも酷くね?」と、思わせること。ロンドンにいる彼女の友達は、皆、人間味のないクソ男、クソ女ばかり。この辺りの描き方がうまかった。多分、観てる人は、自分たちが批判されるべき対象にあるとは、そんなに意識しない。しかし、この映画の真の主張は、先進国の中産階級に対する批判。
プライベートウォー(1)
ずっと前から配信を待っていたんですが、やっと配信されました。なんでこんなに時間かかったんだろう?まぁとにかく観てみた。
戦場ジャーナリスト、メリー・コルビンの伝記映画。映画のテンポが速く、観客を飽きさせないように、エンターテインメント寄り。グロシーンもなく、戦場シーンもそんなに怖くない。ただし、そのせいで、この映画からは軽い印象を受けてしまいます。まあ仕方ないか(昨日、自分はミッドサマーという、凄まじい映画を観てる影響もあると思います)。
この映画の特筆すべき点は、「戦争に行きすぎてPTSDになって、それが彼女にとっての不幸だった。」とか「現在のジャーナリズムに一石を投じる!」と主張していないところ。我々観客に対する明確で鋭い社会的メッセージがありました。
この社会的メッセージとは、先進国に住む一般人に対する批判。つまり、我々観客のことを批判してる(笑)。ジャーナリズム批評、戦争批評ではない(これらも含まれてると思いますが、主ではない)。
映画に登場する(1)メリー・コルビンの元夫との関係の描き方(2)映像編集の仕方から、それは感じ取れる。
ミッドサマー(その2)
この映画に何度も出てくる「共同体」や「家族」という言葉が印象的。
本作で扱われているのは、ものすごく強固な、宗教をバックボーンとした共同体。共同体の構成員は包摂され、守られ、共感と承認を得られ、構成員同士の助け合いの絆が強い。このような共同体の構成員は幸福に暮らしていくことができる。
でもね。良いことばっかりじゃないんだよ。共同体には恐ろしい一面もある。この映画を観ると、それが良くわかる。
かといって、共同体と宗教が完全に崩壊した世界を描いていたのは、昨年公開された「ジョーカー」。こちらも恐ろしい。
どっちに転んでも恐ろしい。じゃあどうすれば良いの?と、考えさせられます。
この映画の主人公の女の子の境遇的には、俗な社会で生きてても食いものにされるだけだろうから、たとえ狂った思想を持った共同体であっても、共同体に包摂されていた方が幸せなんじゃないだろうか?と思ってしまった。
そういう意味で、最高のハッピーエンドでした。
あ・・・ちなみに、この映画はグロ注意です。といっても、単に「グロい」のではなくて、「美しくグロい」って感じなので、ご心配なく(笑)。
ミッドサマー(その1)
凄かった。観た後しばらく感想が出てこなかった。。。
スウェーデン の夏。山と森と大草原。カラッとした晴天。スマホの電波も届かない。俗な文明から完全に切り離された大自然。
村人は誰にでも優しく、美女が歓迎のダンスを舞う。ここは天国か?まさに、この世の桃源郷。まさに、至福の時!
と思いきや・・・それは・・・壮大なトラップだったのでした。人生良いとこ取りはできないようになってるんですわwww
この映画、映像が凄まじい。美しい。暖かい。一言でいうと、ダウナー系の「ドラッグ」。しらふで観ても頭がクラクラしてくる。ジャンルとしては「芸術映画」の枠に入りそうだけど、めちゃくちゃエンターテインメントでした。
映画のテンポは至ってゆっくりなのに、下手な商業映画では足元にも及ばない、このハラハラドキドキ感。主人公たちは、この先どうなるんだろう?どうなんるんだろう?とても長い映画でしたが、一瞬たりとも飽きませんでした。マジで凄い。どうやったらこんな映画作れるんだろう?
ヤバイ。語り足りない。
『ブレードランナー2049』の感想です。 (2/2)
最も大切なことは「共感を得よ」ということだ。「自分」「人間」「魂」「必要」・・・言葉(レッテル)に騙されてはならない。物語の構造自体はブレードランナーと同じなんだけど、2049の方が余計なものが削ぎ落とされて、より純化されている気がする。だから2049の方が好きなんだよね。
https://eigakansou.life/%e3%83%96%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%89%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%8a%e3%83%bc2049/
『ブレードランナー2049』の感想です。 (1/2)
この映画から得られる教訓は、自分の存在を認めてくれる「何か」を探す行為に拘泥してはならないということだ。その行為に身を投じれば道を誤りかねない。誤りとは、共感のない相手に対して自らを売り渡すことだ。たとえ自分の存在を相手から認めてもらえたとしても、そこに救いはない。真に探すべきことは共感だ。共感だけがこの世の救いだ。
この映画の全ての登場人物は、「求められて生まれてきた存在」にこだわっている。しかしKだけが、そんなものに意味がないということに気づいてしまう。そして、Kだけが本当の悟り(救い)を得る。映画の最後でやっと、彼は共感を得る。彼は救われ、満ち足りた表情で死んでゆく。デッカードが彼に共感を与えたのだ。
何が凄いかというと、この映画、観るとわかるんだけど、天皇に心酔している日本人など一人も出てこないんだよね。立場を守ることに一生懸命な日本兵がいるだけ。
山本七平は、大東亜戦争で天皇のために死んでいった日本人は少なかったのではないか?という仮説を持っている。
日本は戦中の戦意高揚に、アメリカは戦後統治に天皇を利用した。
従って実際には、天皇主義の日本人はごく少数であり、大半は天皇を頂点とする秩序に甘んじていたに過ぎず、その秩序の中でポジションを取るために行動していただけ。ということだ。
「硫黄島からの手紙」に出てくる日本人って、これなんだよね。
爆音上映に行きたい。実はまだ行ったことがないのです(小声)