『映画「がっこうぐらし!」』の感想です。 (1/4) 

ゾンビ映画(あと、100分というスリム映画だったので)ということで鑑賞。
正直他人にはオススメし難いが・・・個人的には非常に良かった。アイドル映画としては素晴らしい。漫画とアニメの実写化としては分からん。見てないし。ゾンビ映画として「意外と」良いよ、ということについて感想を述べる。

基本プロットはDawn of the deadそのまんま。そして、このプロットだけで最後まで繋ぐという・・・どんな映画だよ。

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『映画「がっこうぐらし!」』の感想です。 (2/4) 

とはいえ、序盤(特に冒頭20分ぐらい)は色々ムカついた。なんなんだこのナヨナヨしたクソガキどもはwwwリアリテイねぇなwww事あるごとにセリフでいちいち説明するんじゃねぇよwww会話シーン多過ぎwww展開がもたもたし過ぎwww長月翠演じる女のわざとらしい芝居が超ムカつくwww血が足りねー。もっとグロいの見たいよwwwギャグが一切ねえ。もっと笑わせてwww
といった感じなんだ。
これらは多分、監督の力量の問題とかじゃなくてアイドル映画故の演出だと思うから、批判するのは野暮というもの。

けれども、この映画の奇跡的なところは、いまあげた、一見うまくいっていない点がDawn of the
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『映画「がっこうぐらし!」』の感想です。 (3/4) 

deadのプロットと融合すると・・・あら不思議。良い映画になってるじゃん。途中からイライラしなくなる。

退屈でリアリティに欠けたナヨナヨ演出が、「終わりなき死の世界」における非日常的な雰囲気にすごく合う。
また、長月翠のムカつく芝居も彼女達の「友情」を表現させるためのエピソードにうまく消化される(意図的にやっていることだったのか・・・にしても酷い芝居だが・・・)。
あと、この映画(・・・というか原作なのかな)オリジナルのあっと驚く展開があるんだけど、それも良かった。親離れが描かれる。不覚にも涙が・・・。
この辺りは原作が良いんだろう・・・と思う。読んでないけど。

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『映画「がっこうぐらし!」』の感想です。 (4/4) 

ぶっちゃけディテールはかなり雑で、日本のお家芸である説明過多演出で、質の良い洋画を見慣れてる方にオススメするのは怖いものがある。観ていてイライラすると思う。
しかしながら、この世界に取り残され、お先真っ暗、親離れ、友情、というゾンビ映画の重要キーポイントである4点だけは力点を置いて描かれていたが故に、僕的には細かいところはあんまり気にならなかったんだよね。世界に没入できた。

言うまでもなく、アイドル映画としては素晴らしい出来だと思う。輝いてました。
序盤のモタモタ展開を頑張って乗り越えれば、もしかすると楽しめるかも???

「ゾンビ映画」というジャンル自体が持つ力を改めて感じさせる一作であった。
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