万引き家族(しつこい笑)
この映画は悲しいだけの映画じゃなくて、ちゃんと希望も示していて、極めて哲学的な映画だと思うんです。それがあの安藤サクラの涙のシーン。あのシーンは本当に凄いんです。
というのもツイッター上の
万引き家族批判派vs擁護派
のやり取りを見ていると「万引き家族」は、欧米諸国では昔からある、
神を信じる人vs人間を信じる人(実存主義)
の対立を彷彿とさせるんですよね。(または、トランプ現象のようにも見える)
安藤サクラの涙のシーンは、そんな思想対立を一瞬にして打ち砕くんですよね。
劇中、安藤サクラは世間的には負け組中の負け組だけれど、人間としては実は大勝利してんだよね。ほとんどセリフもなく。
これこそあらゆる思想を超えた希望なんだよね。