Da 5 Bloods(めっちゃネタバレ)
思想の力の根源を教えてくれる映画だった。BLMブームに乗っかって良い気持ちになっているだけの輩に観せてやりたい映画だ。
これは僕の見方だが、ノーマンがどういうつもりで金塊を隠したのか?それは誰にも分からない。ひょっとすると、彼は、とんでもない詐欺師だったかもしれないじゃん?自分に都合の良い論理を振りかざし、金塊を我がものにしようと企んでいたのかもしれない(そう観えるように撮られていた気がする)。
しかしながら、生き残った4人の兵士たちは、結果として正しい行ないをした。それがたとえ共同幻想であったとしても。
なぜ彼らは正しい行ないをできたのであろう?それはノーマンを信じていたからだ。ノーマンの振る舞いに影響を受けたのだ。ノーマンを起点にとして、善意が伝播した。ノーマンが死んだ後も、彼らの中にそれは残ったのである。
この映画は宗教についての映画だと思ったんだよね。優れた思想ってのは、人間関係の中で伝播し、心の底にずっと残る。そのような力を持っていないのであれば、それは思想ではない。