@tacchan 「日本人ならなんとなくこんな感じ方をしてしまう」という感情の働きを「共通感覚」という。共通感覚は、理性でコントロールできるものではなく、人が生まれた後、その地域、共同体、その人個人の経験の積み重ねから醸成される感情のこと。
日本のコンテンツは視聴者に対してある特定の感情を強要してくるんだよね。例えばこう。
あるシーンにおいて。コンテンツ製作者は次のように視聴者へ強要する。こういうシーンを入れてる理由は皆さんわかりますよね?こういう風に感じて下さいね。そう感じることが正解です。
国語のテストみたいな感じ。日本では、小中高の国語の授業にて、文学作品を読んだ後の感情を強要される。この登場人物は今どう感じてますか?というテストの問題がよく出る。驚くべきことに、日本のテストでは、この問いに正解が用意されている。
こうした共通感覚の多様性の乏しさは、人種や宗教の多様性の乏しさに起因するのかな。誤解を恐れずに言えば、日本には日本人しかいないんだよね。
製作者は中流階級の平均的な日本人だけを想定すればどこからも文句がなく、それなりにヒットするコンテンツを作れてしまう。
もちろん、仲間内の普段の会話において、ある程度の共通感覚は必要なんだ。
しかし、芸術とかジャーナリズムの分野にまでその共通感覚を持ち込まないで欲しいというだけの話。