『座頭市血煙り街道』の感想です。 (1/2) 

ううむ。本作は殺陣が凄い。これぞ殺陣。必見。

何と言っても、見せ場はラストの近衛十四郎との対決。
殺陣と思えないほどの真剣勝負。
いやマジで、段取りを1つ間違えれば大事故もありえますよこれは。
両者とも腰が入っており、かつ、とても近い距離で、かつ、動きもある。
カメラワークも素晴らしい。
迫力のある殺陣でした。

しかもそれだけではなく、その戦いのラストが最高。

刀は武士の魂。
子連れ狼なんかでは、若山富三郎なんかがよく刀を投げて相手を倒しますが、実はこれは武士道では邪道。
市は、武士ではないのですが、刀を投げることはありませんでした。
圧倒的な強さであるが故に、刀を投げるまでもなく相手を倒していたからだとも言えます。

しかし、本作のラストで、遂に市は刀(武士の魂)を投げます。

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『座頭市血煙り街道』の感想です。 (2/2) 

そして「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉を体現します。

それを見た近衛十四郎演じる赤塚多十郎(敵役)は、その市の態度を見て一言。
「わしの負けだ。市。」
と言い残して去っていきます。

うーん。
さすが三隅監督。
わかってるねぇ。。。泣

待ってました!の三隅研次版の座頭市でした。
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