『運び屋』の感想です。 (1/2)
ヤクの運び屋の映画というと、ド派手なカーチェイスや銃撃戦を期待してしまうでしょ?もちろん、そんなものはありません。そこにあるのは、自らの人生を後悔し続ける老いてやつれた人間だけ。これがイーストウッド映画。
リタイアした人には感極まるものがあるのかもしれませんが、私自身はイマイチ乗り切れず、という感じ。でも、イーストウッドの映画ってそうなんです。ピンポイントで客層を狙ってくる。もっと歳取ってから見直してみたい一本でした。
若い人向けにオススメする時にどう語ろうか?と考えました。誤解を恐れずに言えば、リタイア後の老人生活を体感する映画だと思いました。とにかく地味。劇中、音響も派手なシーンも特になく、ただただゆっくりとした時間が流れる。イーストウッドがヨタヨタと歩く姿がやたらとリアルでした。だって、演技じゃないからね。笑
『運び屋』の感想です。 (2/2)
この映画で気持ち良いのは、ハイウエイを走っているシーンだけだよ。歳取るにつれて楽しいことは減っていくんだよね。でも「将来は自分もこうなるんだ」と色々と考えさせられました。
地位も名誉も金も、歳とれば何の価値もなくなるんだぞ。ハリウッドで成功の頂点を極めた、あのクリント・イーストウッドでさえそうなんだから間違いない!
しかしながら、もう少し盛り上がるシーンが欲しかったです。すみません。贅沢言い過ぎですかね。
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