『おしゃれ泥棒』を観た。午前十時の映画祭、ヘップバーン特集もついにラスト。
いやー、面白かったー。これぞ円熟期のハリウッドという、安定感あるエンタメ。
単純な心理作戦がガンガン成功していく展開、最近の映画にはない感じで、逆にとても新鮮で痛快だった。

元町映画館にて『ハロルドとモード』を観た。
自殺を演じるのが趣味の19歳の少年ハロルドと自由奔放な79歳女性モードのカップルはとても変てこなんだけど、変でもいい、生きたいように生きなさいという優しさに満ちた映画。
モードが最後に行うある決断は、「生きたいように生きる」ことを貫くと同時に、愛を知った少年に対するこの上ない信頼からのものなのかなという気がした。あなたなら大丈夫、と。

お客さんみんな笑っていて、劇場で観られて良かったなぁと思った。

立誠シネマ最後の日。『チリの闘い』3部作を最後にここで観られて良かった。狭い座席でぎゅうぎゅうになって観た『この世界の片隅に』も思い出深い。

『セント・オブ・ウーマン』をDVDで観た。盲目の退役軍人を演じたアル・パチーノ、見えない目によろこびや哀しみが宿る演技がものすごい。あと、超セクシーだった。

ロベール・ブレッソンの『抵抗』とても良かった。登場人物全員がほとんどずっと無表情なのに、熱い。主役がめちゃくちゃ美形なんだけど、当時27歳で哲学科の学生だったらしく、ときめかざるを得ない。

上半期は鑑賞数39、うち新作は9本のみでした。少ない…。
というわけで劇場で鑑賞したものからベスト10を選んでみました。

『セールスマン』を観た。妻に起きた暴力事件とその後の夫婦の話。派手な演出なく、でも後戻り出来ない現実をずっしりと突きつけてくるのはすごいと思ったが、どうしても夫に共感できずモヤモヤ。イランの社会背景を知れば仕方ないと思えるのかもしれないけれど。Taraneh Alidoostiさんを知れたのは非常に良かった。

パトリシオ・グスマン監督『真珠のボタン』に出てきたボディペイントが超クールな先住民の本、とても気になる

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