トゥルー・グリット
話のとっかかりの女の子が振り返る形でナレーションをするので、そんなにひどいことにはならないのだろうと思いながら観て、やっぱりそんなにひどいことにはならなかった。「この先どうする!」という強い不安に襲われないので、西部劇ってアメリカ人の寅さんみたいなものなのかなーと感じた。コーエン兄弟だからもっとひねくれたものを予期していたのだけれど。
ジェフ・ブリッジスが飲んだくれのガンダルフみたいで、ちっちゃい目が急にかっこよくなる瞬間があってそれを観る映画。でも老人と小娘の純愛映画と解釈するには敵が死に過ぎた。そういう時代の話なんだろうけど。
ロジャー・ディーキンスが撮影なので画はきれいです。