ノー・カントリー
『009 スカイフォール』からハビエル・バルデム&ロジャー・ディーキンスつながりで。一番怖かったのは雑貨屋さんとシガーのやりとり。そもそもキャッチボールにならない会話がとても苦手なのだけれど、いつ「ぷしゅ」ってされちゃうかと気が気でなかった。でもモスの奥さんも言ってたけど、決めてるのはコインの表裏じゃなくてシガーなのよね。ものすごい傲慢を見たわ。
モスのDIYぶりがおもしろかった。敵が来たら撃ち殺す世界観で生きている人。ベトナム戦争の帰還兵ならあそこまで警察に頼らないでいることが現実的にありだったのかもしれない。No country for old menなオチだったけど、ああいう世界は老人じゃなくたって無理で、コロナのために半径2キロの世界で静かに暮らしている自分には気つけ薬のように効いた。
ところで...ハビエル・バルデムが人を殺さない映画が観たい。『スカイフォール』のときもそうだったけど、とても濃い顔立ちなのに顔色が青白いものだから、いっそう怖く感じた気がする。ハビエル・バルデムの顔色がいい映画が観たい。