ブラック・スワン
んー良くも悪くもぎこちなかった。性的に成熟していないことのハンデとか干渉しすぎる母親とか、この映画の魅力というか怖いところはどうも既視感があって、たぶん山岸凉子でこういうの通過してるんですよね... でもなあ性的快楽を知ればどうにかなるようなことを追求しているわけじゃないでしょバレリーナは。芸術家の狂気を親離れできない子供の苦しみと混ぜた点は納得できなかった。
それはそれとしてナタリー・ポートマンは頑張ってた。最後の最後まであのか細い声で「照明つけてください...」とかね、ニナになってる感じはあった。ニナはずっと可哀そうだったけれど、あの神経の細さではそもそもカンパニーに入れなかったんじゃないの...
地味に痛そうなシーンが多くて、自分史上もっとも目をつぶってしまった。終始ニナが痛がってる映画でした。