父を探して 

台詞がないので画面をぎろぎろ見ていなければならず、途中で集中力が切れてうっつらしてしまった。商業主義や自然破壊についての描写が幼いころ読んだ絵本と変わらなくて、そこでちょっと退屈しちゃったかもしれない(世界の問題はいっこうに解決されず、山積みになっていくだけなのかもしれない)。

うたたねから覚めて「お父さんは? 見つかったの?」とわたわたしたけれど、たぶんお父さんの捜索はキモではなかったんだろう。少年が途中でお世話になる人たちの正体が明らかになる流れはなかなかだった。萩尾望都ぽいといえるかもしれない。

労働者階級の服装が鮮やかなのとか、デモとパレードの中間みたいなアレとか、南米みが溢れていた。少年が旅立つぽつんとした駅と、乗客をはるか遠くへ運び去っていく列車は『百年の孤独』のマコンドのイメージ。

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