プリズナーズ 

アームレストを握りしめっぱなしの2時間半。ロキがケラーの話をうわべだけでも聞いてあげてれば、かわいそうなあの子はあんなひどいめにあわなかったんじゃないか。あれマウンティングの悲劇なんじゃないのかね。ケラーの奥さんがまたちょっとメンタルが弱めだからなー。一家を率いる雄鶏が暴走したみたいなね...

思わせぶりだけど意味がないようなシーンがひとつもなくて、最後まで観ると全部カチッとはまるところにカタルシスがあった。『プリズナーズ』というタイトル、なんで複数形なんだろうって思ってたんだけど、確かに直接の犯人だけじゃなくて "とらわれている人たち" の物語。大人の男は強くなきゃいけないっていう呪いの話でもあるなあと思った。男性は人間なんだから別に雄鶏にならなくていいのにね。難しいかもだけど無理しないでください。

二番目の容疑者のキチガイの表現がすごかった。わかりやすい選択をしたのが意外だったけど... ああいうこと考えもしないくらいまで壊れてはいなかったのね。しかし中長期的にみて子供たちの将来が心配だわね... 両家とも長子にめちゃくちゃストレスかかりそう。つら。

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