ナチュラル・ウーマン 

filmarks.com/movies/74165/revi
恋人を亡くした若い女性。普通ならば周りから慰められながら、泣き、別れを惜しむことができるはず。けれど主人公マリーナは、「女性なのに女性として認められない」という人間であるがゆえに、喪のサークルからは排除され、攻撃を受け、アイデンティティを疑われ、傷つけられるばかりで慰められることもなければ悲しむ暇さえない。ラストまで涙を流さないその姿は、強いというよりも、ほかにどうしようもない、泣くことさえ許されないという苦境にも思えました。この不条理を、けれど湿っぽい方向というよりは「ふざけるな! なんだお前ら!」という感じにマリーナとともに怒りながら経験していくみたいな映画です。この怒りを少しでも多くのひとが感じ、女性なのに女性として認められないこんな不条理が少しでも減る方向に行ってくれたらいいなー。

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ナチュラル・ウーマン 

死んだ恋人の弟がひとりだけ、主人公を「恋人を亡くして悲しんでいる可哀想なお嬢さん」として見ていて、数少ない癒しでした。

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