『ぼくのエリ』の原作英訳版Let the Right One Inを読んだのですが、真ん中あたりまで「けっこうそのままの映画化だったのかなー」と思って読んでいたら、映画では示唆されるだけであったエリの正体(日本公開版では示唆さえろくにされませんが)がかなりはっきり書かれていたり、あと事件の真相を探るおじいさんが第2の主人公級に出番が多かったり、さらに驚くべきことにバトルシーンみたいなのまであって、後半はけっこう違うんですね。と言っても主な筋は変わらず、映画はオスカーとエリの関係を描くパートを特に拾い上げた形みたいですが。
どちらかというと全体に静かで可愛い雰囲気(血みどろだけど)の映画版のほうが好きですが、原作にある、エリがキスをすることで自分の気持ちを追体験させるというシーンは耽美でいいと思います。「私になって」と言ってキスをするのもいいし。
映画また見返したいかも。リメイクというか再映画化というかの作品もありますよね。あちらはどうなのかな。