ドクター スリープ
シャイニングの続編。大人になったダニーと輝きを持つ少女アブラ、恐怖を糧に古くから生きるトゥルーノット、未だにダニーに執着するホテルの亡霊たちの話。
原作を読んだから意味わからなかったりはしなかったけど、長くなってもいいから原作の内容を全部盛り込んでほしかった。
とはいえ必要最小限の要素はあったし原作や前作のオマージュもあったので、見て良かった。ローズ役の人美人。サーモス。

美術館を手玉にとった男
原題はART and CRAFT
美術品の贋作者のドキュメンタリー
邦題がイケてないけど、原題を上手く訳すのも難しいだろなと思った。
逮捕はされなかったらしいけど事件の犯人の贋作者、それを追ってた捜査官、のちに個展を開くキュレーター、騙された人たち、ソーシャルワーカー、全部実在の人たちが出演してる。

急ぐでもなく怠けるでもなく淡々と生きて、やりたいことやらなければならないことをやり、必要があれば車を運転して遠出し、画材や素材を買い、騙す相手にメールを送り、複写する絵の描き方を研究し複写する。彼は休まない。贋作者という野生動物みたい。

まるで本能のように悪気もない様子で美術品を模試して美術館に寄贈する彼が、初めて捜査官に会うときの気まずさや個展当日の緊張という、本能ではない感情に戸惑う様子が興味深かった。

私のは芸術じゃない図画工作だよ、と最後に彼が言った言葉がタイトルと繋がってそういうことね!ってなった。

ミラクル ニール
これもサイモン ペッグが出てる宇宙人もの
こっちの宇宙人は全然友好的じゃなくて、地球人が殲滅対象になるかどうかを、超能力を与えることによって判定しようとする。見た目は邪悪な甲殻類。絶対知能低いやん。手チョキやし。
つまらない話ではないけど面白いわけでもない、不思議な映画やった。超能力が使えるのにそんなことに使うん?とか、怒るとこそこ?とか、どういうオーダーされてそんな姿になったん?とか、ツッコミどころたくさん。モンティパイソンと監督が同じらしいけど、モンティパイソンもこんな感じなんかな。
なにはともあれ結局犬が一番賢かったっていう結末には満足。

宇宙人ポール
PAUL
見るのは3回目くらい。好きな映画。
自分の星に帰ろうとする宇宙人ポールとイギリスから来た宇宙人オタクの2人のロードムービー。
ポール地球に慣れすぎてて面白いし2人のイギリス人はピュアやし、途中から一緒に旅するルースの信仰を失ってからの割り切りも笑える。他の登場人物も皆良いキャラクター。
ストーリーも飽きないし笑えて感動もするし、文化の違いや小ネタに気付く楽しさもある。こういう時って気まずいよねーっていうシーンでは、それを台詞で言ってて笑ってしまった。変なヒネリもなくストレートに勧善懲悪なのも良い。最高の映画。

ラストベガス
おじいちゃん4人組のうちの1人が結婚する話
若者もいつか老人になる。病気持ちになって子供に叱られ配偶者に気を使う。同世代との集まりに居ても自分は若いつもりでいる。体は老いても気持ちは若いというのは(体がついてこないという悲しい現実はあるものの)素敵なことやと思った。
喧嘩してた2人は仲直りしたしカジノで儲けたし奥さんとの関係も改善されたし好きな人と結婚できたしで、ハッピーエンドなのは良かったけど、若い婚約者が悪女という描写がほとんどなく、むしろ良い子そうだったのが辛かった。ええ子ちゃうん?

フィフティ フィフティ 50/50
癌になった男性がスローペースで癌を受け入れて向き合う話
主人公落ち着きすぎやろって思いながら見てたけど、終盤にはやっぱり精神的に不安定になってきててそういうものかと思った。
主人公の笑顔が笑ってるけど笑ってなくて怖いなと思ったらスノーデンの人やった。納得。
あと親友の人は宇宙人ポールに出てたっていう情報を得て、何の役かと調べてみたらポールやった。ポールかい。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
A STREET CAT NAMED BOB
薬物依存の青年が猫と出会ってギリギリのところから立ち直る話。
猫は何もしてない、ただ一緒にいるだけ、やのに一人の人間の生き方を変えた。
人生をやり直すチャンスは誰にでもあるけど、そのチャンスを逃がさないためには強い意志が必要で、結局は踏ん張り切れずに転げ落ちてしまう人もたくさんいる。
ジェームズはボブに出会えてラッキーやったと思う。もちろん本人の意思もあるけど、ボブの存在はすごく大きかったはず。
私もネコを肩に乗せたいけど、うちの猫たちはあんなに大人しくしててくれない。

グエムル 漢江の怪物
ポンジュノ監督、ソンガンホ主演
話題の2人
怪物はメインじゃなくて家族の物語。あと社会風刺もあるのかな
真面目だけど面白いシーンもあったり
ポンジュノ監督の画の作り方が割と好き
お気に入りは冒頭のイカを焼いてるシーン

リライフ
原題はThe rewrite
マリサトメイ好きなので見た
主人公の脚本家はちょっとダメな人間やけど正直で良い。同僚の教授もすぐ泣く上司も真面目な女性教授も良い。カレンはあかん

風と共に去りぬ
初めて見た。古い映画で長時間やったけど全然飽きずに見た。それだけでもすごいなと。
タラのテーマは素晴らしい曲。

ビューティフルマインド
統合失調症の数学者の話。
自分が現実だと思ってたことがそうじゃないってわかるなんて怖い。主人公は奥さんと出会えてラッキーだったと思う。
あと自分が天才やからって真面目に授業に出ている人を馬鹿にしてはいけません。

GOOD BAD WEIRD
韓国製西部劇。いろいろめちゃくちゃな、勢いとノリで乗り切ってる映画やけど面白かった。ソンガンホ、ええわー。
西部劇に加えて宝の地図というトレジャーハンティングと指切り男というミステリー要素もあってごちゃごちゃしてたけど、最後はちゃんとまとまってた。大陸って広いなー。

チェンジング レーン
交通事故をきっかけとするコミュニケーションのすれ違いが大きな問題に発展する話。
ベンアフレックが嘘ついてヒヤヒヤしたけど、すぐに方向転換して良かった。どんなに力がある人でも嘘は弱みになる。
事故の相手のサミュエルLジャクソンも最初は感情的でハラハラさせられたけど、こちらも思い直してくれて良かった。
どんな映画を何回見てもアメリカ人の感情の暴走っぷりには若干ひく。

ヒアアフター
死後の世界に関わる人と関わりたい人の話。
静かな優しい映画やった。
宗教観はあまり関係なく、現世と死後の世界について考察してるところには好感が持てた。
見ながら生きてるってことを少し考えた。死のことも。
イーストウッドも考えたんかな。

フィッシュマンの涙
新薬治験によって魚化してしまった青年の話。
B級映画っぽいけど面白かった。
そしてやっぱり映画って製作された国の特性が出るもんやなと。魚人間がどうやったらアカの手先になるんや。
関係者が全員多かれ少なかれ私利私欲にまみれててたりだとかの汚い部分を顕に見せるのは韓国映画らしくて、絶対これ後味悪いエンドだわと思いながら見てたけど、爽やかなラストで救われた。
誰彼にオススメできる映画じゃないけど、なんか好き。

Guess who
彼氏が彼女の家に挨拶に行く話。花嫁のパパみたいな感じやけど、この映画は彼氏が白人で彼氏が黒人。単に父親が娘の彼氏を気に入らないという以上の人種問題の確執が根底にあるものの、登場人物が全員良い人なのでドロドロせず適度なコメディタッチになってる。
日本やと嫁姑問題とか聞くけど、アメリカじゃ婿姑問題のほうが大変そうで彼氏頑張れ!って思った。とはいえ無駄にプレッシャーをかけてくる父親に対して彼氏のほうも適度なクズさで対抗してた。彼女は幸せやろうな。
バッドエンドになるわけがないストーリーなので、楽しく映画鑑賞したい気分のときにまた見よう。

私がクマにキレた理由
原題はThe Nanny Diaries
ニューヨークで上流階級のベビーシッターをする大卒女子の話。邦題が安っぽくてもったいない。
雇われてるとはいえあんなにも何も言えないものなのか、上流階級の人ってあんなにもクズなのか、映画とはいえ腑に落ちない部分もあったけど、まあまあ面白かった。
導入部の自然史博物館の標本のような紹介が良かった。
主人公の友達の家のセンスが好き。

タイム トゥ ラン
原題はBus 657
ディーラーが娘のためにカジノからお金を盗もうとする話。
ストーリーも仕掛けもそこまで目新しくはないけどなかなか面白かった。デニーロが出てるとやっぱり締まる。他のキャストも良かった。特に警察官役の女の人、かっこいいなあと思って調べたら格闘家やった。納得。
にしても医療保険に入ってても保険適用にならないって…。そら社会問題なわけやわ。

2ガンズ
仲間に裏切られた潜入捜査官と海軍将校の話。麻薬取締局と海軍にCIAとマフィアも絡んできてみんなでお金取り合ってドンパチ。わかりやすくて面白い。
マークウォルバーグやっぱり好きやわ。デンゼルワシントンはどこかエリートっぽくて海軍の制服が似合ってた。
最初と最後に出てきたドーナッツが名物のカフェみたいなとこに行ってみたい。

英国王のスピーチ
吃音壁のある王と言語トレーナーの話。
2人が少しずつ距離を縮めて王がトレーナーに心を許していく過程が良かった。音楽も。
売れない役者のくせにと言われてもそうですが?と言えるトレーナーは、人生をちゃんと生きてるんだなって思った。
第二次世界大戦に向かっていく世界の話だけど重苦しくもなくゆったり見れたし、イギリス王室にちょっと親近感ぎ湧いた。

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