もっと見る

春日太一『市川崑と『犬神家の一族』』読む。金田一に石坂浩二起用したことについて名ナレーターだからという指摘が興味深い。現在絶賛放送中の『やすらぎの郷』でも名ナレーターぶりを発揮しているがスコアに合わせて発声変えているらしい。そういう一見分からないところにこだわりを見せるのがプロってものなのだろう。石坂へのインタヴューも的確でスマート。『犬神家』撮影時、隣で『影武者』撮影していて現場覗きに行こうと市川に誘われて石坂が行くと、市川は黒澤に「黒ちゃん、面白くするなら代わってあげようか?」と発言したってエピソードが凄過ぎて爆笑した。

ザッカー『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)についてブログに書きました。
blog.livedoor.jp/hktsunagetemi
というかほぼ脚本書いたブルース・ジョエル・ルービンの話です。いかにしてルービンはアカデミー賞に辿り着いたのか?

『ALOHA』は『LA LA LAND』の50億倍いい映画と思う。

人種団体からお門違いなクレームでミソ付けられたキャメロン・クロウ『ALOHA』(15)観た。傑作。骨の髄までクロウ節が染み渡って夜中に雰囲気だけでもと観はじめたが結局最後まで鑑賞してしまった。パーティでアレック・ボールドウィンの軍人が「Everybody Wants to Rule the World 」リクエストする。意識もしてないんだろうが、個人的にもっとも大切な映画の1本『天才アカデミー』(85)の影チラつくこともこの映画が今年、自分にとっての重要作であること裏付けもしている。それにしてもネットで書かれてるのは酷いな。観た奴が少ないのかも知れないが、ほとんど抗議に寄ったレヴューで意味がない。というかクロウの映画で選曲語らないってどういうこと?

ハーモン『インプラント』(02)。情緒不安定な幼馴染みから呼び出されてジュリア(ローラ・レーガン)が行くと、「子供の頃なぜ暗闇が怖かったか知っているか?」などと意味不明なこと口走り、挙句「奴らがやって来る!」と言って自殺してしまった。その日からジュリアに暗闇怖がった幼少時の記憶が蘇り…。近年の傑作『イット・フォローズ』を観た時、ふと思い出した映画がこれで、初見時はそういう精神状態だったのかも知れないがかなり怖かった。ウェス・クレイヴンが絡んでいるらしくちょっと『エルム街』ぽくもある。忘れられた風なのでブログに書こうかな。 eigadon.net/media/nYPMQnOP_LQ_

35mmフィルム撮り長廻し5本勝負という若手らしい大胆不敵な試みがユニークなL.A.舞台のネオノワール、ジョン・ホークスがしがない探偵演じるハウク『TOO LATE』
15)、Netflix題『手遅れの過去』のブログ記事を書きました。
blog.livedoor.jp/hktsunagetemi
夫人が下半身丸出しで出迎えるのはなぜか?

「私の映画はリアルでなければならない。たとえ超自然的なテーマであっても」とマーク・ウォールバーグを理数系の高校教師にキャスティングしたシャマランは語る。

デヴィッド・ダンについてブルース・ウィリス「あんまり頭がよくないんじゃないか」

エンドロールも空前のアホさだった。最高。

『スプリット』。こういうものを作るバカさ加減に明日も生きられると感動した。

あと、熟女の色香で仲代に迫る丹阿弥谷津子な。それに激おこの淡路恵子が可愛い。

堀川『青い野獣』(60)。仲代達矢のピカレスクなサクセスドラマで思ったほどよくはなかったが、仲代が若い奴らにしてみせるおどけた表情が印象的でこれが苦い結末に効いて来る。ちなみにツイッターで仲代は「記憶にない」と書き込んでいた。

ルービンは周囲が、こうした方がカッコいんじゃない?とか、こう撮った方があの世ぽいなどと言ってもまったく耳を貸さず、いや、死後の世界はこうなんだ!と譲らなかった。丹波哲郎のようだ。

『ゴースト』のクライマックス。最初の脚本では、ウーピー・ゴールドバーグのオダ・メイは殺される予定だった。で、ゴーストになるがくそおと「自分の死体」に入ってゾンビとなり身体を操って敵を倒す!すごい展開だ。

『ゴースト』コメンタリ。興味深い話がいろいろ聞けて本編より面白い。大学卒業したルービンは職の当てもないので旅に出た。最初はギリシャ、その後アジアに向かってネパール、チベットの寺院で仏教思想に被れて『ゴースト』着想したという。最後は日本。ルービンは日本でビートルズ『サージェントペパーズ』とジェファーソン・エアプレイン聴いてこうしちゃおれんと帰国した。探しているものがアメリカにあると思ったとのこと。

ルービンはNY大でデ・パルマやスコセッシと同窓で、デ・パルマとは初期作で協働(『DIONISUS IN '69』では共同監督)したがキャリアの出だしは悪く、それというのも“死”をテーマにした観念的脚本ばかり執筆してエージェントは逃走したという。その頃に書いたのが『THE GEORGE DUNLAP TAPES』でこれは様々な脚本家にいじられた末『ブレインストーム』として完成した。元とはすっかり違うとルービンは語る。

ルービンのこと書こうと思ったのは『ジェイコブスラダー』がリメイクされると知ったからで、ついでにその監督らしいデヴィッド・M・ローゼンタールの輸入されてる2本を観る。『転落の銃弾』と『パーフェクトガイ』。どちらもよくある話だが前者はノワーリッシュな雰囲気が、後者はフラッシュフォワードの使い方及び編集に『ジェイコブスラダー』の要素垣間見る。気の所為かも知れないが。

ブルース・ジョエル・ルービンのことをブログに書こうと思ったので『ゴースト』久しぶりに、というか劇場鑑賞以来の再見。いっこも発見がなくがっかりする。

もっと見る
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。