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メッセージ⑦(ネタバレ) 

小説にはこれらの矛盾が無い。なぜならシャン将軍や軍事的危機は映画だけの後付のストーリーで、小説のヘプタポッドはただ単に言語を教え終わったらあっさり帰ってしまうし、映画のような軍事衝突も無くて、ルイーズが危機を救うような劇的な場面はないのだ。これらの映画の娯楽性のために観客が納得するような分かりやすい理由付けやクライマックスが、かえって「あだ」になったようだ。

最後に難癖もつけたけど『メッセージ』は映画について考えるという楽しみをタップリ味合わせてくれる名作だと思う。この映画自体がヘプタポッドの丸い文字であり、数週間その解読に多少なりともチャレンジしてみた。もし一つの映画を何度も見て受け入れるように自分の人生を受け入れるならば、じたばたせずに生きていけるのかもしれない・・・。

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