「トゥームレイダー ファースト・ミッション」
人気ゲームの2013年以降の新シリーズをベースにした映画化。
原作ファンの間でどのように評価されているかは疑問だが、原作を何度もやり込んだ程の身としては完全に劣化版としか思えない内容。
一番駄目なのが、ララ・クロフトの成長物語の肝ともいえる父親の設定が大幅に改変されていること。
オリジナルのララは父の死を経験している前提の上で更なる多数の仲間の死を直接体験するという悲劇の物語だったのに、この大事なところを片っ端から改悪しているせいで原作にあった深みが何もかも失われている。
本作のララは能力面での強さこそ忠実に実写化しているも、原作ララの持っていた繊細さや葛藤の描写が無に等しいため、中身は丸っきり別人でしかない。
客観的に観れば新鮮味の欠片もない、挙げ句に「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」を丸写ししただけのポップコーンムービー。
原作ファンからすれば、改悪だらけのスカスカなアドベンチャー映画です。
あとヴィジュアル的にも原作のララの方が美人です。 https://eigadon.net/media/kfeGP3ilIPt_2RCNH2k