未公開DVD&iTunes配信スルー『超級護衛 スーパー・ボディーガード』
ユエ・ソンの監督・脚本・アクション・主演で送るワンマン映画。
去年から映画秘宝でギンティ小林氏と市川力夫氏がその俺様映画ぶり(ナルシズムとストーリー&アクションのオリジナリティのなさ)に呆れて揶揄するような紹介をしていた作品だが、正直言うほど悪くない。
ユエ・ソンのダサい風貌もクライマックスの殴り込み時における正装(これも似合ってるわけではない)とのギャップを計算した演出で理解の範疇。
アクション面に関してはやや引用元が古い(カンフー・ハッスル、マトリッス・リローデッドetc…、ユエン・ウーピン度高い)嫌いはあるが、CG多用作をワイヤーと力技で成立させた丹力は素直に凄い。「鉄足」という設定が重力無視バトルをちゃんとフォローしてる点も流石。
ユエ・ソンと共にアクション監督も兼任したシン・ユー(芸名コロコロ変えすぎ)も同年の『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝 』より輝いている。
ストーリーのブツ切感とラストの微妙な盛り上がりのなさが残念だがそれでも十分面白いクンフー映画だ。一回目の1対3戦だけでも必見。