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映画『アステロイド・シティ』感想 

ハイセンスでおしゃれで、愛嬌があって、そして人間への暖かい愛情のこもった目線を感じる優しい映画でした。
観てる時は話についていくのがやっとだったけど、鑑賞後思い返して「いい映画だったなぁ…」となる。そんな映画。

全てのシーンが切り出してポストカードとして飾れそうな美しさで、見とれてしまう。劇中劇アステロイドシティの、イエローとライトブルーの色合いが美しい。モノクロのシーンもまた、クラシックな雰囲気でバランスが美しい。
……しかし気を抜いて映像に見とれてると多重構造のストーリーに置いていかれてしまう。
妻を喪った男を演じる俳優は、現実世界では愛する人を喪ったゲイ(1950年代のアメリカでゲイとして堂々と生きることは無理)。しかし彼が演じた役を通して、癒やしを得たであろうことが描かれていると感じた。バルコニー越しに女優と会話するシーンが美しい。劇中にないシーンで喪失した者との心の交流を描き、美しい雪でその愛情を表しているのだと思った。

filmarks.com/movies/98608/revi

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