映画『マイ・エレメント』感想
アジア系移民の低所得者層の女性と、裕福な白人の家系の男性がニューヨークで出会い、いろんな苦労を乗り越えて人種の違いを超えて結ばれる ……っていうものすごいベタな話だった。
エンドロールに良心の写真を使っているだけあり、監督の両親は韓国からの移民で、監督はニューヨーク生まれニューヨーク育ちだそうだ。わりとそのまんま監督自身の話なんだろうな。
エンバーの両親の典型的な古い考え方はいかにもアジア系の旧世代という感じで、「エブエブ」の母娘の葛藤を彷彿とさせる。
が、「エブエブ」ほどの深いドラマはなく、何となく考え方の違いを受け入れて表面的ないい話風に終わっている。
両親は娘の幸せを望むと言いながら、父親は店を継がせることを押し付けようとしてるし、母親は結婚することを押し付けようとしていてなかなかキツい。
近年のディズニー映画らしく、ウェイドとの関係も恋愛ではない新しい関係を築くのかと思ってだけどそうでもなかった。